[巫女姫の許しを得れば、男率いる百五十の私兵はシュビトへ先行する。五十、或いは七十、民衆の保護に回せば十分だろう。残る私兵は、さてどの様に扱うか。男は思考する。元々、鎮圧の戦闘に参加させるに百五十は寡兵。然し、端から民衆の保護を受け持つつもりで合流したならば、百五十は逆に少々多い。他に思惑は存在する。然し今のシュビトへ赴くには親征軍に混じると最も自然なのだ。無駄に角が立たなくて。まあ、尤も、その辺りは大方、彼の巫女姫に理解されようと考えていた上での事なのだが**]