― 霧の沼地 ―[漂い揺らいで移動した先は、また別の沼地の上。騒がしく争う二匹の魔物と、巻き込まれている女性―――を見ている当人、らしきが見える。>>229ゆると首を傾げ、ややあっておもむろに聖印を掲げた。] 主の御名において。 ───去れ。[言葉とともに聖印が淡く光を放つ。普段ならば弱い魔を消滅させ、ある程度のものまでは退けただろう。だが今の状態でそれがどれほど効力を現すのかわからず、さらに言えば自分の為した行為も今一つ理解していない風で、もう一度首を傾げた。**]