[他のプレイヤーも粗方の魔神を倒し終えたらしく。 いよいよ、祭壇に鎮座する竜との決戦の時が迫っていた。 その時、『緋色』からの全体チャット>>348が視界の片隅に表示された]「……わかった。大事な仕事だものね」[記された内容に異論はない]「そっちは私らで何とかする。 その代わり――」[ふ、と仮想キーを打ちながら、表情を緩める]「しっかり護るんだよ。 この世界と、ここにいる人たちを」