っ …すばらしい、すばらしいよこれ![振り動かされた足首を開放する代わりに、腹部の切れ目に指を突き入れて真横に開く。甘い芳香が鼻へ届けば、うっとりと顔を紅潮させた。] はは、これだよこれ。 俺の追い求めていた色は![一番美しい薔薇は純粋な赤よりも深い赤。――――ああ、この生暖かくて美しい色の中で果てたい。少しも冷めやまぬことのない自らの下肢は欲望に隆起したまま。そのまま臓器を引き出さんと、指を向かわせようとする*]