ああ、天に―――…いや此処は木々に届くよう高くだな。 色味も近いんだ、祓ってくれるだろう。[妹より受け取った神籤を長身生かして硬く結びつけ。やり遂げた男は満足げな笑みを一つ。>>345] ……よし、それでは続きを見て回るか。[図太い神経持ち得る兄は、離れてしまっていた手を再び拾う。班連中と合流するまではあと少しだが、それまでは二人きり。同じ色した木々の下、兄妹の赤毛が揃って揺れていた。*]