[真面目だというクレス評に静かに頷く。
同期の彼が一番、良く解っているのだろう。]
私が「見極めに来い」といって、すぐ来てくれた事は加味しない。
[それは諸々の状況の所為もあるだろうから]
けれど、捕まりたくないルージュなら警戒するだろう。
しかし彼は、本心から私を理解する為に
言葉を重ねていたように思う。
来るとすれば、とても狡猾な奴だろうが… そうは見受けられん。
[つまみ、は彼自作の焼き菓子を頂くつもりだと、指先で示し。
珍しく躊躇を見せる彼の様子に、双眸を瞬かせ――
先のうら若き様子と、森での一件が重なって]
ああ、……私の前ではお上品だったアレだろう?
問題無い。制御してやるよ。