[そうして出汁の風味と小豆の皮の風味が香るお茶が、ふんわりと心地よく混ざり合う粥を味わっている最中、のっぺい汁を楽しんでいる亜梨沙が、自分の視線に気がついて問いかけを投げてきた>>259] えっ……と。[躊躇ったのは、自分が思い出していた事のせい>>225。友人でもない、近すぎる距離。それが嬉しくて、ついハメを外した様な事が過ぎった昨夜。落ち着いた古き良き日本家屋の様な店内を暫し逡巡し、玲緒は亜梨沙をまっすぐに見た]