[>>339空から月白色の泡が降り注ぎ、地を這うモーインを覆い尽くす。堅牢な鉄の鱗を以ってしても浄化の魔法から逃れられず、七大蛇の一角は断末魔の咆哮だけを遺し、大地へと還った。『剣の百合』を構えたまま、茫然と消え行く泡を見つめていると、視界の端に水の球に包まれて、こちらに降りてくるベルティルデの姿が映った>>341] 私たち、勝った――の?[駆け寄るパートナーの姿に安堵したせいか、全身から力が抜け、立っていられずに膝から崩れ落ちた]