[足を進め頷く姿>>337を見れば、浅く安堵の息を吐き、彼が馬車から降りるのを助けるように動くだろう。
馬車の中では気にならなかったのだが、地面に足をつけたなら……普通に肩を貸すには背丈が足りない事に気づくだろう。腕の下に潜りこむような体勢で、彼が男の肩に重心を置けるようにした。]
― “彼女”の家 ―
[そして姿を消して扉を開けたなら、突然開いた扉に首を傾げる彼女の義娘を尻目に、まっすぐに彼女の前まで向かおうとした。
肩を貸す相手が声をあげようとしたり、触れようとする素振りがあるのなら、極力止めようとするのだが……
彼の反応は如何様のものであったのか。
彼の言葉を制するのに、腕の下に潜るような配置から、口まで手が届くかだけが心配である]