黙って通してはくれるはずもない。 とは思っていたが、そこで反転、か![ゲオルグの一糸乱れぬ艦隊運用を振り返る。追い上げられる感じが足元にまとわりつく。] “水路”への進入をなんとしても阻止する、という動きではないな。 三番戦艦、四番戦艦──北へ回頭。 ウルケル艦列の頭を押さえろ。 [先程されたT字をやりかえすべく指示を出す。]