[通信機は、迷ったものの手元に置く旨を告げた。専用回線が開いているのは、偵察時にも、今後の作戦時にも便利だと思うゆえ。] ま、単に所属が変わるだけだ。 別に、そんな改まった挨拶も要らんと思うけど、一応。 短い間だったがご苦労だった。 預けた兵はお前の兵だ。好きに使ってやってくれていい。[フレデリカとは、暫く言葉を交わしただろうか。ディークのお呼びがかかったとして部屋を辞すならばそれを見送って―――まさか、偵察任務が彼女の最期となるなんて思いもしなかった。**]