[ジークムントの肩に消えた一発目の銃弾>>322. 警棒が手から落ち。痛みにだろう震える躰で、苦し気に呻きながら。それでもなお、足元に飛びつこうとする様子に、タンっと床を蹴って飛びすさり。白い猫に、自覚なき人狼と告げれば。ジークムントが何かを訴えるような声が聞こえかけ。悲痛な響きのそれは、人狼だと思い込んでいても、胸が痛くなるような、必死さの響きを帯びるようで。]