人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


ウルケル海軍中尉 シロウ

-回想-

 まだ、ほんの子どもなのになぁ。

[タクマの言う“重い荷”にぽつりと呟く。
忘れる事で重荷に耐えている、と聞き、瞳を伏せた。

それは酷く不安になる事だろう。過去が無い。己自身さえも不確かになるようなものなのではないだろうか、と。

男自身、忘れたいような思い出もあるが、それを実際忘却できるとしてもしないだろう。それぐらい、過去は自分を形作るものになっている。]

(350) 2015/11/07(Sat) 20:02:23

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