― ░▓▒▓█の記憶の残滓 ―[――遠くで、叫び声が聞こえる。カーマイン。茜色の大地から名付けられた惑星。美しい、『僕』のふるさと。夕刻の紅い空。朱い大地に、鮮やかな鮮血が咲いて。抱き留める二人の身体が、徐々に冷たくなるのを感じて。頭の中に、愛しい家族の声が響く。『お兄ちゃん!』『▓ォ▒タ█』――ああ、解った。叫んでいたのは、『俺《僕》』だ――*]