― 騎士団本陣 ―[その風が吹いた時、シェットラントは既に天幕の外にいた。ただ。ふと過ぎった異質な気配>>294に引かれて振り返る] ( ……なに…? )[ただの風ではない。そこにあるのは魔術の気配だ。咄嗟に目の前に水晶の指輪を嵌めた指を掲げた。呪を紡ぐ]