オットー、お前も……。
家に帰ったら、ちゃんと戸締りするんだぞ?おれも気をつけるから。
[ジムゾンとディーターに、それぞれ意味の違う視線を向けるオットーに声をかける。ぶっきらぼうではあっても、嬉しそうに返事をしたさっきの姿を思い出しながら。
オットーは、確かに思いをそのまま口にすることは少ない。でも見ていると、何を考えているかはちゃんと伝わってくるし、自分も読み取ろうと努力している。]
お前に何かあったら、すっごく心配だからさ。
じゃあ、またな。
[何故だか逃げるように食堂を後にするオットーへ、気遣いの言葉と別れの挨拶を告げた。]