[ まだ希望はある>>328とシメオンに言われた。
でもそれは、慰めだと思っていたのに。
意識を失う前の様に、世界が白くなっていく。
どうすべきか困って、ギィを見て、
シメオンとリエヴルを見るが、そこに彼らが居るのかどうかももう分からない。 ]
……私……、
私、行っていいのかな。
これだけ言ったのに。
いいのかな?
[ 死者の立場からだから、きつい事が言えたのに。
シメオンにぶつけた言葉は、いま、自分に返って来て。 ]
……でも、もしもう一度があるならば……。
奇跡があるならば……。
今度は、後悔しない生き方をするわ。
きっと……きっと……。*