[ そう告げて、入れ替わりに動こうとした足が、苛立ちを滲ませた王の言葉に止まった。>>323同じ言葉を耳にしたジルの問い掛けと、そこに返された...むしろ吐き出されるあれこれを、振り向かぬまま、黙って聞く。 ](全部捨ててきた、か...)[ 双剣揮う黒衣の剣士と、力と知恵とを振り絞り、その存在に肉薄する若き兵士の躍動...そこに視線を向け、男は一瞬目を伏せてから、止めた歩みを再開する。 ]