[サシャ・カリュオン][キュベルドンの森に住んでいる、森の民の一人である。まだマーティンが山賊であった頃、彼女にも色んな意味でお世話になったものである。何の因果か、彼女が狩人の称号である「熊殺し」を得たと聞いたとき、マーティンは妙な気持ちになったのを覚えている。彼女は聞くところによると、幼いときに掛かった病のため、聾唖者になってしまったそうだ。しかし、まるで喪われた聴覚を補うかのように、視力は非常に良いそうだ。サシャの宵闇でも違わぬ確かな腕のお陰で、この砦は陥落したのである。]