[そして、重々しげにシモンからディーターについて尋ねられる。>>336]
あー……
[ちょうど先ほど広場であった友人の姿が浮かぶ。どう答えたものかとしばし逡巡し――軽く肩をすくめ、かぶりをふった]
……変わんねェ。
相変わらず酒に溺れる立派なアル中生活を送ってるよ。
たまに教会には飯漁りに来るけどな。お前も噂には聞いたことあんだろ?
[大体あんな感じだ、と言葉を締めくくる。
この友人はどこか面倒見の良い所がある。きっと友人としてディーターのことも気になっているのだろう。
…ディーターとの間でシモンのことを少し話題にしたことは口にしなかった。何と言えば良いか分からなかったので]