[青年にもし人を指揮する才覚があれば、千、二千、その辺りを貸すも想定圏内だ。
尤もそんな機会は始めてだろうが、人手はあるに越した事は決して無いのだから]
では、いよいよ私達は向かいだすとしよう。
これより先は、薄暗がりの知恵や憂慮など、大した役には立たない。
必要なのは炎。人々と王国と意志を変える炎の熱さと。
それらを、千年紡がれた祈りの果てまで届ける、時代の風なのだから。
[男はそして、身を翻す。いよいよ準備の全ては整えられた。
王国の未来を変える為に、この戦いは不可避が故に。
だからこそ、この戦の行方以上の血を流さず、王国の未来を定められる事を願って*]