シュテ、ルン……[短剣は、首筋に触れる位置で止まっていた。 切っ先が皮膚を裂き、血が一筋伝っていく。 しかし精霊師の眼差しは、何故だか短剣の柄に嵌った、淡い蒼色を捉えていた] はい、と言ったら……家の恥になるのかしら。[凄みを帯びる声>>343に、漏れるのはそんな呟き。 しかし遠い眼差しの一瞬後に、左手の剣は地に落ちて硬い音を立てていた]