人狼物語−薔薇の下国

21 剣と想い ─少年たちの継承戦争─


籠鳥 マリエッタ

 シュテ、ルン……

[短剣は、首筋に触れる位置で止まっていた。
 切っ先が皮膚を裂き、血が一筋伝っていく。
 しかし精霊師の眼差しは、何故だか短剣の柄に嵌った、淡い蒼色を捉えていた]

 はい、と言ったら……家の恥になるのかしら。

[凄みを帯びる声>>343に、漏れるのはそんな呟き。
 しかし遠い眼差しの一瞬後に、左手の剣は地に落ちて硬い音を立てていた]

(345) 2013/07/16(Tue) 04:52:48

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