[そのリストには、避難艇付近で会った男の顔だとか(ハーラン、という名前も分かった)、
倒れている自分に栄養ドリンクをくれた、ノーラの顔も載っていた。
侵入者の海賊であろうかと見当づけていた前者はともかく、後者に至っては、]
『俺は! ぽんこつか!
ですよねそうでしたごめんなさい!?』
[と叫び声をあげて、また壁に頭突きをすることになるのだろう。
金馬号の船員だというのなら、潜入先の警備員であろうとも、
斃れている者を気遣う人がいることは、なんだかすとんと腑に落ちる。
リストの中に、懐かしい顔があった。>>302]