― クレメンス邸・厨房 ―
窯使いたいから温めといてくれっか?
あと、持ち帰りに使えそうな入れ物も一つ。
[屋敷の使用人に手伝いを願い、シメオンは材料やら器具やらを揃え始める。
アレクシスから餡子の作り方を教えてもらったが>>282、マチュザレムには小豆が無かったためにそれを使った菓子が無い。
故に餡子を使った菓子は出せないと事前に断りを入れた上で、マチュザレムの菓子を馳走すると約束した]
甘さが調整出来て、日持ちもするもの、と。
時間もあまりかけられねぇし、あれにすっか。
[用意したのは、卵・砂糖・牛乳・バター・小麦粉。
はちみつがあるようならそれも拝借した]