おれたら、よかったのですが……。あの日は……。[かいつまんで話していく。 早い侵攻、とりあえずで親衛隊長の指示が飛んだとは言え、恐らく組織立って動く余裕などなかったであろうこと。 そしてなにより、男は海に落下し、その後がどうなったかは自身も人伝にしか聞いていないこと。]