― 王都陥落数日後:王都 ―
[目的の人物の方を辿れたのは、単純に運が良かったと言えよう。
残滓を利用したため精度が著しく劣る転移は、第二王子の転移先からは大分ずれてはいた。
だが、その居場所は一目で知れた。
天空の覇者、古竜の巨躯を見逃すものなどそうはいない。
そして、それが掴んでいるのは自分が追っている人物だった。
>>303 オークやゴブリンがまとわりついている間に、疾走し一気に距離を詰める。
>>304 竜が地を蹴ると同時]
逃がさない!!
―――我が声に応えよ その黒き腕で深淵を穿て!
[魔鏡を水平に、手を触れながら闇の精霊を3体召喚する。
一時的に現に実体を与えられた闇の下級精霊は、術者の示した通り竜を落とすべくその翼めがけて飛んで行った。]