[ その時、木の上でこちらを追うように移動するものを見つけて、 また魔コウモリかとびくりとした。 ……しかし、一行に襲ってくる気配がない。 まがまがしい気配もない。 では、あれは何をしているのだろうと、じっと見つめてみた。 丸い体と長い尾に、つぶらな瞳をもつその小動物>>39 を、 ユーリエは知らなかった。 ] あれはなに。[ 丁度目があったバルタザールに、そう尋ねた。 ]