[白月の照らす花園を、彼女と共に歩む。二人分の影が、交差しながら揺れている] まずは、最後まで御供出来なくてすみませんでした。 お嬢様は随分、頑張られたようですね。 今回の遊戯でも何度も助けていただきました。 ――貴女はもう、庇護の元に怯える少女ではない。[ぽつりぽつりと、灯火のように中空へ浮かぶ蒼い焔] 僕は、貴女のことを護りたいと思っていましたが。 それは酷い思い上がりだったのかもしれません。 ……………。[目元は帽子に遮られて表情は見えず]