― もしかしたらあるかもしれない未来 ―
[>>315様々な型を使ったパレットブルトンヌと、ドライフルーツとアーモンドをぎっしり乗せたフロランタン。
厨房―男が一人で何かを作る事は滅多にない―からソマーリュが敷紙の載った籠に乗せて持って来たウェルカムスイーツ。
それを見れば目を細め。]
俺は別に心配はしてないぞ?
ソマーリュがやる方が確実だからな。
[クレステッドに勧めながら、自分も椅子に腰掛ける。
ソマーリュの料理の腕前には不満はないけれど、時々親友の作る料理が恋しくなる時がある。
そんな時はイドを遣って彼らに強請るのだ。―今度遊びに来いよ、と。
勿論、向こうにも都合はあるから、来れる時もあれば、来れない事もある。
けれどそうしたやり取りも楽しみの一つだった。]