[力を渇望する彼女には、彼女なりの理由があったに違いない。未知の"ピアノ"にきらきらとした目を見せた彼女は、本当に、本当に、ただの女の子にみえた。話を聞くことも、未知の体験をさせてあげることも、過去を癒すことも……なんでも。もしかしたら、出来たかもしれないのに……。今何をいっても、もう意味をもたないが。チリンと鈴の音が聞こえたならば。] サシャ[再度呟いたそれは、"決別"の一声だった。*]