――……いまでは、一学派の権威というのだから、なぁ。[――この船内で見かけたときには、そう。随分と老けて、何人かお供の学生を連れて歩いていたけれど。しかし、纏った穏やかな雰囲気は変わらぬままで、懐かしく思ったものだ――]