常通り、河は水練を積んだ部隊を船に乗せ固めた方が良いでしょう。そして、我々の部隊は平原か森へ。若しくは、砦で待機を。
その方が、犠牲……いや。……戦果はより多く挙げられましょう。
[犠牲は少なく、と言いかけ、言い直した。
減る物より、減らせた物に目を向けるのが、この指揮官の難点だった。]
無論、騎竜師は個々の竜の性能はともあれ、歩兵よりは機動力がある。……アリーセもですね。非常時には、その報を受けた後急行する事も可能でしょう。
[それが強み、と言い添えた。
場に居る他の将官や、他の部隊からも、同様の声がちらほらと上がり始める。
特に水練に長けた小隊は、自分の隊に河の護りを、と主張を始めたようだが。さて、軍議の行方は、どうなったろうか?
何れにせよ。部隊は、任務を全うするまでで*]