[クララは、一体何とこたえただろうか。いずれにせよ、窓の外を見て席を立った]……宿に戻ろっか。なんか、色々と心配だし。[出てくる前の、ピリピリとした雰囲気を思い出す。戻るのは気が重いけれど、戻らないのはもっと不安だ]この本、ついでにもうちょっと貸してよ。[クララが持ってきてくれた本の貸出をお願いしながら、爪先を宿の方へ向けた*]