少なくとも、僕と離れて対話ができる時点で、その対象は人間で。その人間を悪しとして考えた場合、警戒を呼びかける理由が、そのメリットがわかりません。故に僕はこの情報の信憑性は高いと判断しました。これによれば新緑の村は滅んでいて。遺体の損傷、あるいは損壊の状態から、何かの仕業であるという判断ができるという事。続く言葉を合わせるならば、おそらく“人ならざる者の仕業”と言っていたのだと思います。そして、新緑の村を滅ぼしたものは、近隣に潜伏している可能性が高い――と。