――――……っ![>>321投擲。咄嗟に身を躱せど、左の腕に鋭い痛みが走る。] しま、っ……!![構えたレイピアの切っ先に、ぶつかる盾。剣と鞘の擦れる音。詰まる間合いに、足を退き。どうにか距離を取り体制を整えようと、片腕は自然と衝撃を逸らす型となる。……だが。今の自身の目的は決して、真っ当な交戦では無く。最早、自軍の陣型を見る事でも無く。退路を辿る背後。もう数瞬だけ凌げば、きっと。受け流す合間、視線は、雲の切れ間にちらりと覗く緋色を伺う*]