人狼物語−薔薇の下国

184 吸血鬼の共存試験


息女 アイリ

[血親に支配されてからは、自分のものとは思えぬ程疾く駆けた脚。
討ちとられた後は碌に力も入らなかった脚が、
今は自分の意志で動く。
当たり前の感覚が、酷く懐かしく感じられた。

けれど、向かう先は知れない。
気懸りな彼が、直ぐに見つかれば良いのだが。
せめて彼を介抱してくれた赤毛の青年か――或いは、黒衣の。

手掛かりを持つ誰かが見つからないかと彷徨い出れば、廊下の先に、ぽつりと黒点が見えた>>332]


 あの人……、もしかして…

[少なくとも、話は通じる相手だった。
早足でそちらへ向かい、少しばかり離れた所から、
誰かと会話を交わす様子を窺う]

(344) 2014/05/04(Sun) 00:51:37

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