とりあえず、皆さんご無事ですか?
[魔力の回復を終えると、改めて向き直るのは、共に今の窮地を切り抜けた魔女達の方。
フリフリドレスの少女に、メスの少年。
――鬼の面の彼を見つめた時だけ、金色の瞳に複雑な感情が過る。
しかし、すぐさまそれを押し潰すように、へにゃりと緩く微笑んだ]
大丈夫です、私は怪我はありませんから。
他のお二人を優先――、いえ、そこの彼を優先してあげてください。
[そのまま、彼の問い>>337に首を振る。
途中言い直したのは、シェイが彼の申し出を断ったからだ。
鬼の面の彼が、知り合いだという確信はある。
それでもあえてその素性に触れないのは、そちらの方が都合が良かろうという計算の上。
彼がどんなつもりであれ、セルウィンは利用できるものはすべて利用する。
知人と知られてしまうより、それを伏せておいた方が、いざという時に役立つかもしれない]