………あら。
もしかして、ローレルさん?
[新たにやってきた参加者を見て、首をかしげる。
まだ子供と言える年齢の頃には、時々転んだ怪我の手当や、救急で風邪の診察などをしたような覚えがあるが。
彼女の両親が亡くなった頃から病院を訪れる事がなくなったので、引っ越しでもしたのかしら――と思っていたのだが]
ケルベロス医院のヴェルザンディ・ヴァレンタインよ。
覚えているかしら?
[村には長く住んでいるが、病院の外の情報にはあまり詳しくない。
この集会場やケルベロス医院別館の近隣については、アーヴァインの騒動が起きた時に迷惑をかけるかもしれない為、それなりには把握しているが。
その為、ローレルが養父母に軟禁されている事も知らずにいた]