[ ハーランの後を追い、走る。
出遅れたが閉鎖空間の上、伊達に百年以上乗っていない。
船内の配置は大体把握している。
彼が向かった先は、ブリッジ>>320。
( ──…… 一体、何をするつもりだ?)
走っている最中、覚えのある男の叫び声が聞こえた>>324。
( ……ほら、やっぱりまた走り回っていた。)
少し遅れたところで靡く茶色い尻尾も視界に入る。
──勿論、実物では無い方の。
あの時>>14と同じだな、と笑う余裕も──今は無い。]
……またこんなところで会うとは。
君は今日も変わらず無茶してるんだね。
本当に倒れてしまうかもだよ? 若さを過信したらダメだよ。
[ ディークに軽く苦笑の混ざった挨拶を。
その後、追い求めていた相手の名を──]