[彼の視線がナイフに落ちて、どこか聞きたいようなむずむずした顔には気付いたけれど、それは何も言うことなく、さらりと躱しておいた。]
あら、認められてるのね、凄いじゃない。
そんなに頑張ったなら、
無事総会が終わるといいわね。
ええ、今は持ち合わせがないけれど、
店になら……いえ、まずは非難が先ね。
[店に帰ればあるなと、そう思ったけれど、状況を思い出す。
総会があるからこそジャックされた可能性だったり、無事に返れるか保証できかねる状況だったりすることは、飲み込んで。
にこりと笑顔で覆い隠し、そう告げた。]
……もしどうしても必要なら、
店から、持っていってもいいわよ。
ジョニーが売ってくれると思うわ。
……ほら、擦らない。
[目の下の隈は、擦っても取れないわよ、適度な栄養、十分な睡眠。
そう言いながら、擦る手を止めて。
ちょっと放っとけない子だなと思いながら連絡先を渡す。
キラキラとした目を向けられたけれど……出来て案内くらいだからね?
彼の連絡先も受け取って>>225、手当てし始める様子を見ればホッと安堵の息。
そのままメイン・サロンを後にしたのだった。*]