タクマ>>336
今更…何を聞かせる気ですか…っ
[…はそこで初めて顔をあげた。散々泣いたのか、その顔には涙の跡が痛々しく残っている。
そしてタクマを見上げるその瞳からは、再び涙がこぼれ始めた]
わたしがきらいなら…はっきりそう言ってくださればよかったじゃないですか…!
わたし一人舞いあがって、勝手にこんなところに落ちぶれて…さぞ滑稽だったでしょうね…!
[それはもう言葉というよりも、慟哭に近かった。
溢れんばかりの哀しみを言葉に乗せ、ただただ感情の赴くがままに叫ぶように話す。
もっと言う事はあったのだろう、だがそれ以上はまるで言葉にならない。
しかし――]
わたしだけが…ばかみたいじゃないですか…
[最後の一言は――まるで幼い少女がすがるような言葉だった]