― 灼熱の闘技場周辺 ―
[受付近くの治療所で未だ意識が戻らぬシュテルンの治療を頼む。
その際、先の戦いで負ったものではない傷があったのには顔を顰めたが問いの答えを持ち合わせているものこの場で気を失っている。そして外へと出て]
…来たか。
[やっと出てきたか。とばかりに会場を出れば近づいてくる黒き馬。
ここにいることに疑問は抱かなかった。自分という命を乗せるために追ってくるだろう。ということが予感ですらない確信としてあったからだ]
今回は二人分の命だ。重いぞ。
[嘶く黒。構わないといっているのだろう。そっと抱き上げていたシュテルンを軍馬の上へともたれるように乗せ、自分は乗らずにおく]
今更ながらここはどこなのだろうな。
[未だに現在地の認識すらまともにしてない...は、情報収集をかねて付近を歩き始めた**]