― 王宮・中庭/現在 ―……、懐かしいな。[この中庭は、幼い日々に剣を振るった場所。少年たちの声が響いていたその場所は、今はただ人々の通り道で、時折庭を眺めて休む者のあるばかりの場所だ。その場に少し足をとどめて、また自室へと向かおうとした。と、やって来た人影>>331がある。特徴的な桃色の髪、なんだかついさっき聞いたばかりの人>>327に似ていて、思わずまじと見つめて足を止めた。]