……!![穂先を避けて死角の側に来るかと思っていた。その予測を裏切って、飛び込んできたのは斧槍持つ側。穂先から肉を裂く感触伝わった直後、嵐纏う雷光のように、刃が伸び来たった。避けるも、受けるもできない。刹那の間にそれを悟る。できるのはただ、得物を強く握りしめることのみ。] ―――…っ、ぐうぅ…[肩との間、腕の付け根を冷気が貫く。鍛えた鋼の鋭さと速さが、痛覚を欺く。灼熱が弾けたのは、勢いのままに駆け抜けた後。]