――行け。そして、目覚めさせてやれ。[光を放つ石に囁くと、最後の災いの居る方へ振りかぶって投げる。すると石は、まるで生き物のように、速度を上げて飛んだ。叩き落すことなど、誰が出来ようか。石は、病弱だという少年に真っ直ぐに狙いを定めていて、やがて、彼の手の甲へと当たるだろう。]