人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


野茨公 ギィ

― ジークムントの部屋 ―

[弟と言葉を交わす我が子を見ながら、教会でまみえた日々を思う。
訪問は数か月、時に数年の間を置いて行われただろう。
年追うごとに美しく、たくましく成長していく若者に、
想いは募り、心のざわめきは耐えがたくなっていった。

 月の精霊、薔薇の化身でいられるうちに、と
 これを最後と心に決めた逢瀬の時。


 『君の生を、この教会世界で終わらせるのは惜しい。
 この世界に飽いたとき、どうにもならなくなったとき、
 あの森の奥にある野茨城に来るといい。
 君がもっと自由に生きられる世界へ、連れて行ってあげよう。』


そんな言葉を残したのは、未練か、誘惑だったのか。]

(341) 2014/02/18(Tue) 11:48:05

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