[帝国の前線に程近い基地で、顔を合わせた時。その纏う雰囲気の差に、軽く目を瞠ったものだ]ウェルシュ…。[公国大臣襲撃事件については、拾い主ファミルを通じて粗方の情報を得ていた。…――その道を選んだのは彼だ。胸に描く未来を得る為に。だから、同情も。憐憫も。場違いな感情だと、心に浮かべはしないけれど―――]