[少年の周囲、集っていく水の壁。 防御に特化した術を、左手の剣一つで抜けるかは――] やるしか――ありませんわ![精霊の力を巡らせた体は、常以上の反発力を誇る。 その足が地を踏み締め、そして] ―― 翔けろ ――[水流ではなく、自らの術により、体は宙へ舞い上がる] やあ――――![左手の剣に、右手を添え。 高さによる速度と力を借りて、水の壁へ振り下ろす]