― 追憶/6年前の傭兵業務にて ―[その名を軍内やタクマ、シロウから聞くことは何度もあったが、直接その指揮下に入ったのは6年前の傭兵業務が初めてだった]…………?[顔を見て、妙な懐かしさに囚われる]提督……どっかで逢ったことあるかい?[そう問いを投げたのは、祝勝の折に話す機会を得た時のこと。どんな相手でも敬語にならないヴィクトリアに上官は口煩く喚いたが、ゲオルグは許してくれた。あの時の上官の顔はとても愉快で、ニヤニヤと意地悪く笑ってやったのを覚えている]