人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


タイラント テオドール

[ 走る馬からひらりと飛び下りた。
 膝を使って柔らかく着地、即時反転すると、歳を感じさせない鋭さで再び駆け寄る。
 次は目標をソマリアランに変え、他の者には目もくれずに、
 激しく打ちかかった。 ]

 ……!

[ 実際に打ち合えば気付かれるかもしれない。
 テオドールの剣は、我流で随分色が付いているが、
 その基礎は、騎士団の流派であることに。

 そして、もうひとつ。
 まるでソマリアランと剣を合わせたことでもあるように、その癖を良く知っていることに。
 
 ……だが、それらに気付かれても構わない。
 ここでこの無謀な少年たちを葬り去れば、真実は闇の中だ。
 魔物にやっと強さを認めさせたばかりで、部隊を連れて来れず、
 完璧を欠くのが問題だったが。 ]

(340) 2014/03/28(Fri) 15:17:40

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